「春の原藍染展」
あっという間に初週の三日間を終えました。
お運びいただいたみなさま ありがとうございました。
原藍型染 羽織り
【 和 更 紗 藍渋 】
盛岡市内にかつてあった染屋で使われていた和更紗の型紙を復元し藍型染にしました。
柿渋で色を挿し、その後藍染。襟部分は絞り染め風の型染めをしています。(藍染後に柿渋染)
*和更紗―江戸時代に海外から渡ってやってきた更紗文様を模して日本でつくられた模製の更紗のこと
原藍型染 浴衣(綿麻しらさぎ地)中色
【 雲 雀 殺 ひばりころし 】
「雲雀殺」とは 春に雲雀がさえずるようになってから降る大雪の呼称。
「玉雪」模様の型紙を表裏ずらして型付けし淡色に染め、
糊を落とし再び同型を表裏ずらして型付けし 中色に藍染したもの。
同型の反物(生地も同じ綿麻しらさぎ地)は、これぞ藍色。
といったお仕立て上がりよりもやや濃いお色味になります。
【 端 々 みずみずしい 】
足袋はありがたいことにほとんどが手渡ってしまい、
現在(5月10日時点)男性サイズが二点、小人サイズが三点(写真にあります格子柄は完売)となっています。
頭のなか藍色一色でここしばらくの間駆け抜けてきたこともあり、
megeをここで店開きしてから四周年を迎えていたことに
あ、そういえば。
と、「春の原藍染展」初週を終えてはたと気づきました。
いやはや、好きなことは時を忘れて没頭してしまうものですが
まさにそれで
自分でも幸せものだなぁと笑ってしまいます。
青鬼さんの藍色に染まったmegeのお店に
娘と立っていることがなにより喜ばしいお祝いとなりました。
五年目も変わらずにどうぞよろしくお願い致します。
さて、
次回の店開きは飛んで翌週末の 5/19㈮-21㈰ となります。
その間でご来店希望がございましたらお問い合わせくださいね。
お着物でのご来店も大歓迎!です。
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春 の 原 藍 染 展
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日 時
2023.5.5㈮-7㈰.19㈮-21㈰
11:00-18:00
at mege(宮城・松島)
内 容
□浴衣や作務衣のオーダーの受付
□足袋等着物小物の販売
問合せ
mege|info@m-mege.com
*作家在廊予定日 5/20㈯-21㈰
原風景の中の藍染を目指して
“原藍染”と名乗っております
原風景の中の青は
淡い色も
濃紺も
透明な青の重なりで
どこまでも青い藍色でした
空の色のように当然に
濃い薄いではなく
どの色も美しく懐かしい
西欧が入る前の暮らしの中で
人々が見て触れて嘆いできた藍色
使い古されるから良いのではなく
使い続ける意味がある物を
お渡ししたいと思います。
(文・佐々木龍大さんより)
profile
佐々木 龍大
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原風景の中の藍色を求めて、藍草から作られる良質な蒅、楢木の木灰、湧水のみで醗酵させる本来の藍染を目指す。
自ら彫った型紙を用いた型染の反物を中心に制作を行っています。
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