祭衣装
- mege 交衣室
- 2021年6月19日
- 読了時間: 2分

地元の釣石神社さんの祭衣装を作らせていただいています。


本来ならば、昨年の春祭りに、と、震災後はじめての大きなお祭に向けて一昨年から話を進めて準備だけはしてきたのですが、
今年の春ならできるかな、と予定が延びて、また、秋の神楽の祭までにはできるかな、と予定はどんどん延びに延びているところ。
ご高齢の宮司さんは気持ちがもたねぇなぁ、と少し弱気気味でしたが、
先に納品した子供衣装を見て少しは気持ちが上がっているといいなぁ!と。

311の震災で祭の衣装や道具もすべて流されてしまいましたので、着物はいちからすべて作り(和裁は習っていないのでなんちゃって和裁ですが…!)、
法被は過去にご寄付でいただいたというものがたくさんあったので、こちらを生かすかたちで、青鬼さん(Some-mono 佐々木龍大)ご協力のもと襟の部分だけ釣石神社さんの名入りで作っていただきました。

型の作成~染めまで。染めは柿渋染めに木酢酸鉄の媒染で、堅牢度の強いやさしい黒を表現してもらいました。

着物を作るにあたっては、理想の生地にまったく出会えなくて(本当はモスリンで作ってみたかったのですが、モスリン自体がもうあまり作られてないようで)、たくさんの方々に情報提供をいただき、心折れそうになりながらもやっと出会うことができました。
その節お世話になった皆さま、どうもありがとうございました。
宮司さんが、桃生のはねこ踊りみたいなピンクっぽい赤いのがいんだよな~なんて言うもんだから、生地探しだけで半年以上かかったなぁ。

衣は着てもらってなんぼなのでね、あとは祭が催されることを願うばかりです。
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