どこかで見つけた、合板製でできたアンティークハンガー
今や、クリーニング屋さんのハンガーといえば、プラスチックが主流を占めていますが、 昔イギリスでは、この合板製のハンガーがランドリー用に安価で大量に流通していたらしく、 それを見つけた時には、そのシルエット、雰囲気に惹かれて、これを地産の力で作るとしたら…と妄想が広がりました。
そこで、真っ先に思い浮かべたのが 今野梱包さん
木製パレットの製造のほか、強化段ボールを扱い環境経営に直結した梱包資材を提供されている会社さんです。
一般的にはダンボルギーニで一躍有名になられましたが、
それ以前の震災時には、避難所用の間仕切りだったり、仮設住宅~仮設校舎用に緊急で家具(机・いす・収納棚等)を、緊急時の対応として棺桶の製作をされたり、と、大変ご尽力されたそうです。
“事後対策について”は、今後いつどこで災害が起こるかわからない、世界中どこででも活かされる技術だと思います。是非ご覧いただきたいです。
そんな今野梱包さんに、こんなご相談をするのもなんだか恐縮だなぁ、、と思いながらも、初の問合せをしたのは、起業したばかりの2016年初夏ぐらいだったでしょうか。
ファーストコンタクトの相手とは思えないくらいに、素材のバリエーション~可能な加工方法まで親身にご丁寧にご対応くださり、
「ぜひ一緒に面白いもの、新しいものをつくりましょう!」という気持ちをびしびしと感じるやりとりに、メール上なのにも関わらずとてもワクワクしたのを覚えています。
(こちら以外にも、非売品ではありますが、半立体型のトルソーハンガーも製作いただきました。)
素材は三層構造の強化ダンボールだけにとても頑丈◎
一着のためのハンガー展
画を描いても加工をしても、土台がしっかりと受け止めてくれるので、 この特性を活かした企画として、アーティストさん数名に絵付けをしていただき、そのハンガーの絵の雰囲気に合わせて店主が当店でお預かりしている服をコーディネートする、という「一着のためのハンガー展」も二度ほど開催しました。
作・斎藤寛子さん/2017
作・山川雄大さん・2017
最近ですと、イラストレーターの柏木リエさんが、個展「民族のうた~東欧の乙女たちの物語~」2020.9.1-7@東京・Gallery DEUX sacre に作品として出品くださいました。
無地のハンガー、過去の一着のためのハンガー展に出品いただいた作品の一部も、店舗にて販売中。通販も承っております。 □ダンボールハンガー(無地) 400yen+tax
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