たつけ、完成
今週からはじまる「野良着展」でお取り扱いをさせていただくブランドさんのひとつ、石徹白洋品店 さん
石徹白洋品店さんが作られている野良着ズボンの「たつけ」を、にっぽん てならい堂 さん主催でオンラインで作り方を習えるという事で、この一月の末からひと冬をかけてちくちくと手縫いで縫い進めてきました。先日ついに、完成。
「たつけ」とは、農作業の時に誰もが穿くズボンとして岐阜県の奥美濃のさらに奥、福井県との県境に位置する縄文からの集落・石徹白(いとしろ)という地域で作られてきた民衣のひとつ。
お尻にゆとりがありますが、足裾が絞ってあるので動きやすく、どんな作業にも最適な形。畑で育てた麻を手紡ぎ手織して作った貴重な生地を使って、少ない生地で動きやすいズボンを試行錯誤して生み出した全て直線裁断・直線縫いのズボンです。
元々麻で作られていたものとのことでしたので、わたしも以前箪笥主さまから購入させていただいたHempfabric-organicさんの麻hemp100%の生地で作ってみました。
事前にたつけの作り方の冊子をお送りいただき、このたつけの生まれた背景や、石徹白での暮らしの話などをお聞きしながらの作業
全五回の講座を通して、採寸から丁寧にご指導いただき、宿題も織り交ぜながら、参加されたみなさんも自分サイズのたつけをほぼ完成されていました。
いまやオンラインで服作りを学べるのか~、ということにもびっくりでした。
お着物と同様に、元々は反物から生地の無駄がないようにと作られていたものなので、生地の無駄も少なく気持ちがよいのも、作ってみて体感できたこと。
いつか、青鬼さんが染めた反物でも作ってみたいなぁと妄想も膨らみます。
余談
たつけを解体して、一枚の布に戻し、布団に作り変えたものを石徹白で見たことがある、とも、作業中の小話でお聞きしました。石徹白の空気もいつか感じてみたいです。
「野良着展」では、製品となったたつけももちろん各種お取り扱いさせていただきますが、この作り方の冊子もお取り扱い致しますので、挑戦してみたい、というかたはこの機会に是非是非。
石徹白洋品店さんのYouTubeでも作り方を公開されていますし、わたしにアドバイスできることがありましたらどうぞお気軽にお聞きください。
*たつけ以外にも、ワイドパンツの「はかま」というかたちの作り方のお取り扱いもあり、服作り初心者のかたにはこちらをおすすめ致します。
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