yohaku 種からつくった服展 2025 終 了
- mege 交衣室
- 5月18日
- 読了時間: 4分
終 了















期間中には 友人から発芽したよ、の連絡が早速あったり
茶綿、育ててみようかな。と
種をもらっていってくださった方が今年は多くて
これからのやりとりがより一層楽しみとなりました。




期間中に作ったmoritokiさんの日焼け止めをお守りに
今年も実りの収穫まで見守っていきたいと思います。
mori-to-ki・佳代子さん
@mori_to_ki
⇀ 昨年同様に茶綿栽培がんばろう企画で日焼け止め作りのworkshopを行っていただきました。(リクエストで色つきリップクリームも)
パン菓子工房oui・みちこさん
@pankashikoubou_oui
⇀ 麦の栽培からパン菓子づくりをされている南三陸町のouiさんのパンと焼菓子を販売させていただきました。
ご来店くださった皆々さま
そして 余白さん
@_yohaku_
どうもありがとうございました。
綿のことや糸のこと
“種からつくった服” シリーズで使用されている
綿のことや糸のこと
余白さんのご紹介がとても勉強になりおもしろかったので
記録としてmemo書きさせていただきたいと思います。以下
種から始まる服作り
2023-24年、皆さんと自分達で育てた綿2年間分の福島のkitenさんの綿を使った生地で靴下と長袖などを現在作って販売をしています。

綿の栽培から、収穫、綿繰り、紡績、編み、染色、デザイン、パターン、縫製、仕上げ、販売。
とにかく綿の栽培スパンが長い!
長い期間をかけてできるこのシリーズ。
やればやるほど、面白いです。
土耕してから収穫するのに、役1年、そこから綿繰りして糸にして布にして服になるのに8ヶ月以上かな。だいたい2年くらいか。いやはや、服作るの大変。めちゃくちゃ時間かかる。





今回作った糸は、昔の糸をイメージして作りました。
和綿は洋綿に比べ、かなり短繊維です。
食べ物と同じように日本の気候にあった繊維長なんでしょう。
昔の資料を見ていると、江戸時代あたりに和綿を糸にしていた時はせいぜい20番手以下の太糸位の糸くらいしか出来なかったようで、それらは生地にすると太物といわれる、地厚で織目の粗い野暮ったい生地になっていたそうです。
それ以外の30番手から40番手位の細糸で織られた生地は中国やインドから生地として輸入されていたようです。
そんな訳で、昔の日本の和綿でできた生地のイメージは
備後節織の生地が結構近いのではないかと思っていました。
備後の生地はスラブで短繊維で作られています
年間を通して使える生地なので、日本の気候にあった植物からできた生地なのではないかと思いました。
そして、自分でせっかくオリジナルで糸を作るなら、通常とは違う糸を作りたいと思い、18.5番という中途半端な番手にして、自然ムラがでるように紡績の機械を少しいじって頂きました。
95%混ぜた綿はインドのDCHという品種のオーガニックコットンの綿を混ぜました。DCHは屈指の細さが特徴です。赤ちゃんの髪の毛が柔らかいのと同じで、繊維が細いほどタッチも繊細になります。また繊維長も一応超長綿に分類される35mm程度の長さがあります。
ただ、葉カスやコンタミが入っています。大正紡績さんで二回クリーニングをして頂きましたが、それでも残っていますが、人の手というか自然の痕跡があって良いと思い今回そのまま使用しています。
洗濯をすると、少しムラ感がでてきます。
そして、DCHの滑らかな生地の風合いもあります。
年間を通して着れる服になったら良いかと思います。

2年間分の綿なので前より多めに糸にできたので、引き続き販売していきますのでよろしくお願い致します。



デザインで服を選ぼうとすると
基本的には視覚的に色やかたちからなる
見た目で選択することが多いかと思うのですが
余白さんは生地へのこだわり
=見えないデザインがすごいから
シンプルなだけにどうしてもそこを伝えきれないことがあります。
昔ながらの服づくりに思いを馳せながら
余白さんの想像による創造も加えられ
現代の技術も取り入れて作られた “種からつくった服”

来年もまたこうやってご紹介させていただけたらいいな、と。

- 次回予告 -
箪笥主・関 香苗さんの衣装展示
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発酵商店HATAYA販売会
2025.5.27㈫ - 5.29㈭ 量り売り中心の店頭販売
2025.5.30㈮ - 6.1㈰ 委託販売(ご予約制)
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